尊い推し兄弟に愛されてます!?
昼休みになると、私はお弁当を抱えて誰にも見つからないように教室を出た。

廊下を曲がり、階段を上り、屋上へ続く扉を開ける。

さらに奥へ進むと、〝立ち入り禁止〟の看板があり、普段は使われていない配管の裏に小さなスペースがあった。

「ここ……?」

「おつかれ」

先に来ていた玲央くんが壁にもたれながら手を上げる。

「ホントに……大丈夫なの?」

三好(みよし)たちが近くで食うって言うから、誰か来たら教えてくれる」

「え……三好くんたちには言ったの?その……私とのこと」

三好くんは玲央くんといつも一緒にいる仲良い男子だけど……

「言ってねーよ、信用できねーわけじゃねーけど、一応な」

「なんて言って協力してもらったの?」

「誰と食うかしつこかったけど、今度飯奢るって言ったらすんなり協力してくれた」

「アハハ……」

お金で解決か……。

本当に秘密にしてくれてるんだ。

私は美月とひまりには言っちゃったけど……。

うん、あの子たちは大丈夫だって信じてる。


「玲央くん、ここよく来るの?」

「たまに昼寝」

「問題児じゃん」

「先生には内緒な」

そう言って笑ったので、私は思わず笑い返した。

昨日付き合ったばかりなのに、こうして二人きりでいることが、まだ夢みたいだった。
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