尊い推し兄弟に愛されてます!?
手首を軽く掴まれる。

「え?」

そのまま軽く引かれたかと思うと――。

「わっ!」

玲央くんが、ごろんと私の膝へ頭を乗せた。

「えぇぇぇっ!?」

私は固まる。

「れ、玲央くん!?」

「五分だけ」

「え?」

「幸せ噛み締める時間」

「なにそれぇ!?」

顔が一気に熱くなる。

ここ学校だよ!?

しかも屋上だよ!?

「誰か来たらどうするの!」

「三好がいる」

「だからその三好くん万能すぎるって!」

玲央くんはくすっと笑うと、目を閉じた。

風が前髪を揺らす。

膝の上に伝わる重みは……夢じゃない。

玲央くんが、私の膝に……!

「……幸せ」

ぽつりと聞こえたその声に、胸がきゅっと締め付けられた。

「そんなに?」

「そんなに。……こんな日が来ると思ってなかった」

私は思わず玲央くんの髪へ目を向ける。

いつも綺麗にセットされている髪も、今日は少しだけ風で乱れていた。

触ってみたい。

……なんて。

ダメダメ!

そんな勇気ない!

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