尊い推し兄弟に愛されてます!?
安心して笑う私を見て、玲央くんもつられて笑う。

「そんな嬉しい?」

「嬉しいよ!」

「じゃあ毎日作って」

「えぇ!?」

思わず大きな声が出た。

玲央くんは楽しそうに笑う。

「冗談」

「びっくりしたぁ……」


付き合う前はこんなこと言わなかったのに。

彼氏になった途端、ちょっとだけ意地悪になった気がする。

それなのに、そんな玲央くんもなんだか嬉しく思えてしまう自分がいた。


玲央くんは最後の唐揚げを口へ運ぶと、満足そうに息を吐いた。

「ごちそうさま」

「お粗末さまでした」

私は嬉しくなって、お弁当箱を重ね始める。

「全部食べてくれたね」

「残す理由ねぇだろ」

「ふふっ」

「マジでうまかった」

その一言だけで、朝早く起きた眠気も、料理に苦戦した時間も全部報われた気がした。

「また作るね」

思わず口にすると、玲央くんがこちらを見る。

「……いいの?」

「うん!」

「じゃあ期待しとく」

嬉しそうに笑う玲央くんを見て、私まで笑顔になる。

付き合う前なら、こんな時間が来るなんて想像もしていなかった。

お弁当箱をバッグへしまい終えた、その時だった。

「一華」

「ん?」

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