尊い推し兄弟に愛されてます!?
「推しと並ぶ覚悟決めたオタクの顔してる」
「やめてぇぇぇ!!」
美月の冷静なツッコミが刺さる。
「村瀬さん、おはよ」
「あっ佐伯くん、おはよー!」
「あれ……今日ちょっと雰囲気違うね?」
佐伯くんは自分の席に鞄を置くと、私の近くまで来てまじまじと顔を見てきた。
わわ……男子にこんな近くで顔を見られるなんて……。
変にドキドキしてしまう。
「じ、実は私も撮影することになって……」
「えっ本当に!?」
「うん……」
「村瀬さんなら間違いないよ!人気モデルのり……なんとかさんにも負けてないと思う!」
「それはありえない!」
横から美月が叫ぶ。
私もそれには同意して頷いた。
「いや……俺の中で村瀬さんは一番輝いてるけどね……」
「……え?」
佐伯くんはそう言うと、恥ずかしそうに友達の方へと行ってしまった。
それを聞いていた、美月とひまりはにこやかな笑みをこぼす。
「佐伯ってさぁ……意外とロマンチスト?」
「もうあれはいっちのこと好きやん!?」
そんな二人の口を慌てて抑えた。
「何言ってんの!?そんなわけないじゃん!ただ優しいだけだよ!」