尊い推し兄弟に愛されてます!?



撮影当日――。

朝から学校中がそわそわしていた。


「今日ほんとに撮影あるんだよね!?」

「朝倉莉子ちゃん来るとかやばくない!?」

「うちの学校有名になるじゃん!」


廊下のあちこちで聞こえる興奮した声。

私は鏡を見ながら、小さく深呼吸した。

……落ち着け、私。

今日はただの手伝い。

そう、撮影も生徒会長としての参加。

それだけ。

なのに。


「一華、今日めっちゃ気合い入ってる」


隣で美月がじとっとした目を向けてくる。


「そ、そんなことないよ!?」

「いやある」


するとひまりも興奮した様子で身を乗り出した。


「待っていっち、今日ビジュやばい!メイクちょっと変えた!?」

「えっ……わかる?」

「わかるわかる!!」


ひまりが勢いよく頷く。

私は恥ずかしくなって視線を逸らした。

……だって。

撮影で雑誌に載るとか聞いたら、少しでもマシな顔でいたいじゃん……!

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