尊い推し兄弟に愛されてます!?
*
撮影当日――。
朝から学校中がそわそわしていた。
「今日ほんとに撮影あるんだよね!?」
「朝倉莉子ちゃん来るとかやばくない!?」
「うちの学校有名になるじゃん!」
廊下のあちこちで聞こえる興奮した声。
私は鏡を見ながら、小さく深呼吸した。
……落ち着け、私。
今日はただの手伝い。
そう、撮影も生徒会長としての参加。
それだけ。
なのに。
「一華、今日めっちゃ気合い入ってる」
隣で美月がじとっとした目を向けてくる。
「そ、そんなことないよ!?」
「いやある」
するとひまりも興奮した様子で身を乗り出した。
「待っていっち、今日ビジュやばい!メイクちょっと変えた!?」
「えっ……わかる?」
「わかるわかる!!」
ひまりが勢いよく頷く。
私は恥ずかしくなって視線を逸らした。
……だって。
撮影で雑誌に載るとか聞いたら、少しでもマシな顔でいたいじゃん……!