尊い推し兄弟に愛されてます!?
どんどんページがめくられ……。
「あれ?」
ひまりの手が止まった。
「どうしたの?」
私が覗き込む。
そこには生徒会室で撮影したページが載っていた。
「これ……」
ひまりが眉をひそめる。
「いっちとの写真じゃなかった?」
一瞬、言葉を失う。
確かに、生徒会室で撮った写真だった。
このシーン覚えてる。
だけど……雑誌には私ではなく、莉子ちゃんが写っていた。
「あー……」
私は小さく笑った。
「まあ、そりゃそうだよね」
ひまりと美月が同時に私を見る。
「え?」
「だって私より莉子ちゃんの方がいいじゃん」
プロのモデルだし、人気者だし。
読者が見たいのもきっとそっちだ。
「いやいやいや」
美月が即座に否定した。
「それとこれとは話が別でしょ」
「そうだよ!」
ひまりも珍しく真面目な顔になる。
「だってこの時の相手はいっちだったはずじゃん!」
「でも……」
私は笑った。
「業界の事情とかあるんじゃない?」
そう言いながらも、胸の奥が少しだけ痛かった。