尊い推し兄弟に愛されてます!?
「えっ」
「えっ」
「えええええ!?」
私たち三人の声が綺麗に揃った。
「誰!?」
「彼女!?」
「年上!?」
ひまりが興奮している。
すると、女性が笑いながらゆずくんの頬に触れた。
私は思わず目を見開いた。
「ちょ、ちょっと待って……」
なんだろう。
胸の奥がざわざわする。
でも、ゆずくんはこちらに気付くことなく、その女性と一緒に歩いて行ってしまった。
「追う?」
ひまりが小声で聞く。
「追わない!!」
即答したけど、なんだか妙に気になってしまった。
「橘弟、年上の女とは。やるじゃん」
「でもさ、歳の差カップルっていいねー!相手が柚希くんだとなおさらー!」
美月とひまりは笑っていたけど、私は不安だった。
前に言ってたSNSで知り合った人……なのかな。
彼女っていうのもありえるけど、そんな話聞いたことなかった。
内緒にしていたの……?
色んなことを想像しながら、この日は帰宅した。
翌朝、家を出るとゆずくんの後ろ姿が見えた。
「あ」
ちょうどゆずくんが振り向く。
「おはよー!いっちゃん」
いつもの笑顔だったけど、私は昨日の事が頭から離れない。