尊い推し兄弟に愛されてます!?
「やば、いっちバズってる!?」
「一華が有名人になるなんてねぇ……」
ひまりと美月がスマホに見入ってるけど、私はもう見れない……。
SNS怖いよぉー!
一度雑誌に載ったくらいで、こんなに大ごとになるとは思わなかった。
昼休みが終わる頃には、投稿はさらに拡散されていて、廊下を歩けば注目の的になっていた。
ひまりと美月には散々からかわれたし、知らない生徒からも質問攻めになる。
何度付き合ってるんですか?って聞かれたか。
あんな高嶺の花と付き合えるわけないじゃん!
まだ一日なのに、もう疲れた……。
帰り道は俯いたまま、美月とひまりを盾にして帰った。
電車を降りると人通りが少なくて、少しほっとした。
すると突然、スマホが震える。
画面に表示された名前を見て、心臓が跳ねた。
『橘玲央』
「……っ」
慌てて通話ボタンを押す。