尊い推し兄弟に愛されてます!?
「も、もしもし」

『俺』

「それは知ってる」

思わずそう返すと、電話の向こうで小さな笑い声が聞こえた。

その声だけで胸が苦しくなる。

好きになってしまった自分が嫌になる。

『悪い……』

玲央くんが言った。

「え?」

『あの写真、使われた』

私は少し黙る。

やっぱり玲央くんももう知ってるよね……。

「玲央くんのせいじゃないよ」

『でも俺も確認しとくべきだった』

「そんなの無理でしょ」

『いや』

玲央くんは少しだけ不機嫌そうだった。

『編集長にも言ったから』

「えっ」

『勝手に載せんなって』

私は思わず立ち止まる。

玲央くんらしいな、と思った。

『そしたら保護者の方の許可も撮ってるし、これだけは絶対載せたくてって』

「うん……しょうがないよ」

『多分しばらく騒がれる』

「……うん」

『変なこと言われたりしたらすぐ言え』

「大丈夫だよ」

『一華の大丈夫はアテになんねぇ』

「その時はちゃんと相談するから」

『絶対な』

少し強い口調だった。

でもその言葉が、不思議と嬉しい。
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