大学生♀×小学生♂のペア



 大学かられねが帰るとダイニングテーブルで慶太が原稿用紙を広げていた。


「作文?」

「宿題。普段考えてることを書けって」


 慶太はペンケースを閉じながら、ぶつぶつと。


「酒飲みの年上の家族がいてその事を考えてる。頭の中身アルコールなんじゃないってくらい飲んでる。酒辞めさせるにはどうすれば良いだろうっていつも考えてる。」

「書けば良いじゃんそうやって」

「冗談。学校に本当のことなんか書かない。僕は進路について書くんだ。」


 慶太はそう言うと分厚い参考書を片手に開いた。

 
「慶太、それうちの大学の」

「そう。その高校のやつ。」


 
 れね実は頭が良い、というか勉強だけ親譲りで無益に良くできるので、その参考書のレベルは凄く高かった。


 
「もう使ってる」

「うちの大学入るの?」


 れねは笑いながら言った。


「入ったら祝うよ。偏差値高いよーうちの大学。普通の男子は入れないよ」

「へいき。ばっちりやってる。」


 慶太は済まし顔でそう言うと、参考書をぱしんと叩いた。


「もし合格したら、欲しい物くれる?」

「何か欲しい物があるの?」

「ちょっとね」


 慶太は笑いながら言った。


「れねからじゃなきゃ貰えないよ」

「何が欲しいの?」

「まだ秘密」


 慶太はそう言ってからため息をついた。
 

「なんでさ」

「別に。」


 慶太はくすくす笑ってからまた、大きくため息をついたのだった。



 
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