大学生♀×小学生♂のペア
次の日の夕方。
れねと慶太は、二人で近所のスーパーに来て、夕飯の準備をしようとしていた。
「肉。とりあえずお肉ね。お肉があればなんでも良いよ。豚肉。今日はしゃぶしゃぶにしよう」
並んだ生鮮食品のコーナーでカゴを持ったれねが言うと、慶太が半笑いで、
「肉。それは僕ら男が好むものであって、女子大生が好むものじゃないんじゃ……」
と呟いた。
「女子大生でも女子高生でもねえ、お肉は好きなのよ。次、野菜。豆腐も要るわね。」
「ネギとか人参とかしゃぶしゃぶのたれとか。買って行かないと、家にもうないよ。……ねえ」
そう言ってから、慶太は、ひょいとカゴを持ち上げた。
「なんで僕に持たせないの」
「なんでって子供に持たせる私ですか」
れねがそう言うと慶太は憐れむような顔で、
「女のひとに持たせる僕じゃないでしょ。」
と言うと、カゴを持つれねの手を除けた。
「女のひとかあ……彼氏に言われたい。慶太、いつからそういう事言うの覚えたの」
「最初っからそういうものなの。もう黙って。」
「あ、酒、お酒買うの忘れないで。私飲むんだから。」
「酒は駄目。この間れねが吐いたの誰が片付けたと思って。懲りなよ。いい加減。」
れねがお酒の缶をカゴにどさどさと入れ始めると、慶太は仏頂面でカゴを持つ手を持ち替えた。
ぶつぶつ小言を言いながら、慶太はなかなかレジへ向かおうとしなかった。