理系喪女の私がこんなにモテていいわけがない
「ほら、ちゃんと足開け」

 私はぐったりとした状態で住良木さんに後ろから抱きかかえられて無理矢理起こされた。もう、何もかもよくわからない。状況的には回されてる? こんなの倫理に反してるんじゃないの? でも、ずっと気持ち良すぎて、非現実的過ぎて、頭が追い付かない。

「もう、やだあ」

 私はようやく羞恥心なるものを取り戻して住良木さんの身体の上でもそもそと抵抗した。

「平気だから、ほら」

 住良木さんが後ろからキスしてくれる。優しい、甘いキス。唾液を吸うように音を立てて舌を滑らかに転がしてくる。

「もっと気持ちよくなれるから」

 手がブラのスリットに伸びる。両方の胸を優しく包むようにして乳首を指の間で挟んで刺激する。

「んん、あっ」

 抵抗していたはずなのに慣れ親しんだ住良木さんの愛撫であっという間に絆される。ダメ、力がどんどん抜けていく。足の間が滑ってきて自然と開いちゃう。

「――っ! 最高過ぎます。二人とも。何度この光景を夢見たことか」

 眼鏡を外して全裸になった笠井君が興奮状態で呼吸を荒げながら私たちを見ている。意外にも筋骨隆々。そういえば高校まで空手をやっていたって言っていたな。今も時々武道場に行っているみたいだし。そんな渋いところまで私好み。下半身もすでに全回復していて、いつの間にかコンドームまで装着している。

「俺にキスするなよ、笠井」

 笠井君のあまりの興奮具合に住良木さんが若干引いている。じりじりとにじり寄る笠井君は住良木さんすらも制圧しそうな勢いだ。

「しませんよ。とりあえずいただきますね」

 ぺろり、とぷっくりと膨れ上がった秘核に笠井君の舌先が当たる。いっ、舐められてる! 好きな人に! もうイク!

「あああ!!」

 耐え難いオーガズムが身体を駆け抜ける。住良木さんに乳首を弄られながら、そんなところ舐められたらイカないわけない。

 イッているのに笠井君が秘核に吸い付く。同時にぐずぐずになって痙攣している腟の中に指を挿し入れられる。

「ああん! だめえ!」

 自分でも驚くほど艶っぽい声を発しながら、また達する。気持ちよすぎて何かが込み上げてくる。潮、出ちゃう。笠井君にかかる。

「やああっ!!」

 我慢できずにまた絶頂する。今度は大量の潮が勢いよく吹き出す。笠井君の顔にかかってる。でもそんなのお構いなしに笠井君は秘核を吸い続ける。

「――すげえな」

 背後の住良木さんがぼそりと感想を漏らす。やだ、もう! 恥ずかしくて死にそう。

「もっとイキましょうね。相川さんなら出来ますよ」

 のしり、と笠井君が私の足を抱え込む。あ、入れられる。好きな人の。まだ入っていないのに期待と興奮でイキそう。

「――っ!!」

 ぎゅっとした切ない挿入と共に中が締まり、まだ入りきってもいないのに達する。びくびくと痙攣する私の身体を住良木さんが力強く支えてくれる。

「すっご。エロすぎでしょ。相川さん」
「だろ? 相川はエロ可愛いんだよ」

 私を挟んで会話しないで! 反論したいが今は笠井君を受け入れるだけで精いっぱいだ。隘路を進む硬いものの感覚だけでまたイッちゃう!

「ほら、俺もまたパンパンだわ」

 笠井君が私の身体を引き寄せると住良木さんがするりと横の方に抜けて、私の顔の横に膝立ちになり、下腹部を見せつけてきた。相変わらずの巨根がまた張り裂けんばかりに怒張している。そんなの、見せつけられたって、今、私それどころじゃないのに。

「無理ぃ。今、笠井君とセックスしてるからぁ」

 笠井君に身体を揺すられて喘ぎながら必死に訴えかける。もう、わけわかんない。ただでさえ、身体の奥がずっと気持ちいいのに。

「さっき笠井にもしてたろ、フェラ。俺のにもしろよ」

 住良木さんの巨根が顔の真横に迫ってくる。その間も笠井君の律動は止まらない。密かに何度も小さくイッて頭の中が真っ白になる。

「やだぁ、出来ない。今、気持ちいいのぉ」
「じゃあベロ出すだけでいいから」

 荒い呼吸の中、何とか横を向いて舌を出す。そこに住良木さんの亀頭の先がちょこんとのる。

「口、開けろ」

 半ば強引に住良木さんのモノが口腔内に侵入してくる。とはいってもサイズ的に全て入りきらない。半分ほど含んで、後は住良木さんが勝手に動いて抜き差ししている。

 ――こんな状況、夢でも見ているのだろうか。だとしたら史上最悪の淫夢だ。

 私は大好きな人に最奥を攻められながら、美青年の怒張したもので口腔内を犯されていた。もう、何もかもよくわからない。まるきり現実感がない。ただ、押し寄せる享楽に身を任せるだけ。その感覚を皆で追求するだけ――。

「あ、イキそうです!」

 私の足を高々と持ち上げた笠井君が声を発する。ピストンが更に激しくなる。部屋に肉がはぜる音と私の垂れ流した水分が掻き混ぜられる淫猥な音が響く。

「俺もイクわ」

 住良木さんが私の口からさっと巨根を引き抜く。そのまま角度をつけて私の胸元を目掛けて射精する。

 あ、あったかい。胸の谷間に流れ落ちて白いレースに染み込む精液をうっとりと眺める。あ、私もイク。こんなめちゃくちゃな状況の中で大好きな人に最奥を攻められて――。

「ううぅぅぅっ!!!」

 全てが弾け飛ぶ。腟が笠井君の性器を咥え込んだまま激しく締まり、結合部から蜜が溢れる。奥で子宮が痙攣する。全身を激しい快感が駆け抜けて、頭が真っ白になり、脳が多幸感で満たされる。

 目に星が飛んで、くらくらする。気を失いそう。

 唇にそっと優しい温かみが触れる。住良木さん。

「お前、めちゃくちゃいい女になったな」

 ――何言ってんの、住良木さんがいい女に仕立て上げたんじゃないか。

「そうですよ。自信持ってくださいね」

 笠井君。それは射精した後、私の足にキスをしながら言う台詞なのかな。

「――でも、こんなのはもうこりごりです――」

 私は二人の男にもみくちゃにされて、くたくたになって目を閉じた。もう、眠気に抗う気力と体力はどこにも残っていなかった。だから、嫌だって言ったのに。元・理系喪女の私がこんなエッチな仕打ちに耐えられるわけない。そもそも地味で真面目な私がこんなにモテなくていいんだってば。
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