演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算
その必死な様子が、彼女が今、本当に「伊藤萌奈」ではなく、ただの「萌奈」としてここにいる証明のように思えてならなかった。

「ふあ……っ、一哉、さん……」

息が絶え絶えになりながらも、彼女は俺の征服を求めるように、自らわずかに顔を上げて唇を寄せてくる。

その健気な仕草に胸が締め付けられ、俺は三度、彼女の唇を塞いだ。

今度は吸い上げるように、彼女の甘蜜をすべて奪い去るような深いキス。

萌奈の熱い吐息が、俺の口内へと流れ込んでくる。

キスを重ねるたびに、ぬるぬるとしていく唇の感触と、互いの唾液が交わる小さな水音が、静まり返った部屋に淫らに響いた。

彼女の柔らかい舌を巻き取り、強く吸うと、萌奈の身体がびくりと跳ね、俺の肩を掴む手にぎゅっと力がこもる。

彼女が、俺と激しくキスをしている。

その決定的な事実と、密着した下半身に伝わる彼女の柔らかい太ももの熱が、俺の股間を一気に、耐え難いほど熱く昂ぶらせていった。

ズキズキと脈打つ衝動が、もう限界が近いことを告げている。
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