演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算
「萌奈、萌奈……」

「はっ……ん、一哉……さん……」

幾度目かの深いキスの合間、互いの糸を引く唇を離し、濡れた瞳で見つめ合う。

彼女の頬は完全に朱に染まり、視線は熱くトロンと潤んでいた。

もう、この男を狂わせる愛おしい存在を、一刻も早く、すべて手に入れたくて仕方がなかった。

ベッドのヘッドボードに仕込まれた仄かな間接照明が、薄暗い部屋の中に萌奈の姿をぼんやりと浮かび上がらせていた。

幾度も激しく唇を重ねたせいで、彼女の唇は赤く濡れ、わずかに開いている。

そこから漏れる熱い吐息と、トロンと潤んだ瞳。

そのどこか現実離れした、しかし圧倒的に色っぽい恍惚の表情が、俺の視線を釘付けにした。

俺は重なり合った状態のまま、そっと右手を滑らせ、彼女の滑らかな脇腹から細い肋骨のラインを辿った。

そして、ゆっくりと膨らみのふもとへと指先を這わせる。

「あ……」

肌と肌が触れ合った瞬間、萌奈の身体が小さく跳ねた。
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