余所者-よそもの-

20話:違和感


次に彼と顔を突き合わせたのは、ものの数日後だった。


いつも通り恵西への買い出し。
ここ最近はコンビニの方を気にしてから店に入る。

もしかしたら居るかもしれない。
今日は居るかもしれない。

なんて目をくれては、姿がないことに安心をする。


それが今日は違った。


「あ、カナ!」


恵西を出てすぐ。
コンビニの前でキョロキョロ辺りを見渡していた彼は、すぐに私に気が付いた。

緩いズボンの腰を掴みながら走ってくる彼。
やっぱり少し痩せた気がする。


「帰るぞ」

「ううん」

「…まだ拗ねてんのか?」


彼は私の手首を握って、ゆらゆらと振る。
お菓子を買ってほしい子供みたいに。


「ごはん、ちゃんと食べてる?」

「食ってねぇ。お前がいなきゃメシも食えねぇ」

「ごはんくらい食べられるでしょ」

「頼むよ。戻って来いよ」

お願いだから、と腕を握る手に力がこもる。

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