好きになった人は、みんなのアイドルで 4

17話 来て良かった

「……悠太郎くんのいじわる」

ぐったりして抗議する。
声我慢して、なんて。

「ごめん、大好き」
髪を撫でてキスをしてくれる。
……そんなんじゃ、許さないけど。

「悠太郎のバカ」
耳元で囁いたら、ぎゅっと抱き締められた。

「紬、大好き」

「うん、知ってる」
小さく頷いた。

「俺の家族とも仲良くなってくれてありがとう」
「皆、紬のこと大好きだったでしょ?」

「うん、皆優しかった」
「私、朝倉家が大好き」

「……もうさ、嫁に来る?」
自分で言って照れくさかったのか、悠太郎くんが目を逸らす。

「行く」
キスをしたら、笑ってまた強く抱き締められた。
「悠太郎くんのこと、もっと好きになったよ」
「来て良かった」

「……それなら良かった」

悠太郎くんの家族に認めてもらったみたいで嬉しかったこと、
悠太郎くんのことをもっと知れた気がして嬉しかったこと、
今日の嬉しかったことを悠太郎くんに話す。

悠太郎くんの腕の中で、いつの間にか眠りに落ちていた。
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