好きになった人は、みんなのアイドルで 4

16話 そばにいて

ーー悠太郎サイド

「明日、観光行くんでしょ?」
「そろそろ寝たら?」
母さんに言われる。

「うん、そうする」
「紬、行こ」

「おやすみなさい」
「あの、今日は本当にありがとうございました」

紬と二人で部屋に行く。
……やっと、二人になれる。

ドアを閉めると、リビングの声が遠くなる。
「紬」
振り向く紬をきつく抱き締める。

「どしたの?」

「分かんない」
「……けど、今日、紬のことめちゃくちゃ好きだなって思った」
この気持ちを、上手く言葉にできない。

「私もだよ」
「私も、悠太郎くん大好きだなって思った」

紬にキスをする。
どうやってこの気持ちを伝えたらいいのか分からなくて、とにかくキスをする。

「……ちょっと、ここ実家だよ」

「紬、好き」
「まじで好き」
「紬がいないと、俺ダメだよ」

そのままベッドに押し倒す。
俺を見上げる顔が、ドキッとするほど綺麗だった。

「……ごめん、紬が可愛いのが悪い」

顔にかかった髪を払い除けながらまたキスをする。

紬の左手に光るシトリンを撫でる。
「俺、紬のこと、ほんとに好きでさ」
「まじで大切」
「紬、ずっとそばにいて」

また深くキスをする。

「私も悠太郎くんのこと大好き」
「……悠太郎くんが私のこと嫌いになるまで、ずっとそばにいるから」
そう言って笑う紬があまりに可愛い。

「嫌いになること、あるわけないじゃん」
好きで好きで仕方ない。
もう、どうしたらいいのか分からない。
「……ごめん、声我慢して」

「……え、無理だよ」
一気に真っ赤になる紬。

紬を感じたくて、抱き締めてキスをする。

口元を押さえながら顔を真っ赤にする紬が、どうしようもなく可愛かった。
壊れ物を扱うように、優しく紬に触った。
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