45歳派遣OL、年下上司に囲われて溺愛されました
「井川さんは、いつも頑張ってくれているからね。君に辞められると、部内が回らなくて困るんだ」

「……そんな、仕事を頑張るなんて、当たり前のことです」

そう言いながらも、胸の奥が熱くなる。

上司から直接労われるだけでも光栄なのに、彼に認められているという事実は、何よりも嬉しいことだった。

部長に必要とされている。

その言葉だけで、明日からの仕事も頑張れる気がした。

ふと、部長が箸を止め、少しだけ視線を逸らした。

「ところで、井川さんは……結婚は?」

「えっ?」

予想外の質問に、少しだけ喉が詰まった。

「してません。この歳で、ご縁もなかなかなくて」

「もしかして、ずっと一人でいたいタイプ?」

部長の何気ない問いかけに、私は小さく首を傾げる。

一人でいたいわけではない。
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