ソング・ツインズ
わたしだって自分で歌いたい。
みんなと一緒にステージに立ちたい。
だけど今の状況では難しいのが本音だった。
当日までに風邪が治ったとしても、ちゃんと最後まで歌いきることができるかどうか。
そう考えたとき喉が痛痒くなってせき込んだ。
一度せき込むとなかなかとまらない。
「セナ、無理しなくていいから保健室で休んでなよ」
キーボードのミッチがわたしの背中をさすってくれる。
優しさからそう声をかけてくれているのはわかっているし、自分でもそうしたほうがいいとわかっている。
だけど、メンバーの言葉はわたしの胸にチクリを刺さった。
風邪のひいたのは、自分のせいなのに。
「……うん。少し休んでくるね」
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