ソング・ツインズ
今日と明日は半日授業になって、午後からは全員で作業を終わらせるのだから。
「本当にごめんなさい!」
半日授業が終わって大急ぎで音楽室へ向かったわたしはメンバー3人に頭をさげた。
「こんなタイミングで声が出なくなるなんて……」
ギターのセナがそこまで言って下唇を噛みしめた。
悔しさが体中から滲みだしている。
「誰か、他に歌える人を探してくるよ」
咄嗟にそう言ったけれど、披露するのはわたしたちのオリジナルソング。
すぐに歌えるようになる子を探すのは絶望的だった。
「ダメだよ。この曲はサナが歌わなきゃ。サナの声じゃなきゃダメだって」
ドラムのオオセは今にも泣き出しそうな顔で言う。
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