ソング・ツインズ
みんなが心配そうに声をかけてくれる。
だけどわたしを保健室まで連れて行ってくれる子はいない。
彼女たちはこれから練習をしなきゃいけないからだ。
わたしはひとりで音楽室を出る。
後方の楽しそうな笑い声を聞きながら。

お母さん

失敗だったかな。
あのときはとにかくみんなの努力を無駄にしたくなくて佳苗に声をかけた。
だけどあの子があんなに簡単にわたしの仲間たちに打ち解けるなんて思っていなかった。
いや、一緒にステージに立つなら絶対にその方がいいとわかっているのだけれど……。
ひとりで学校を出て何度目かの大きなため息を吐き出す。
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