ソング・ツインズ
衣食住にも困っていないし、みんな優しくて大好きだ。
でも、だけど!!
「ずるいよあんたばかっり」
言ってしまった。
佳苗がハッと息を飲んでわたしを見つめる。
「わたしは身内の人なんて誰も知らない。誰とも一緒に生活してない、それなのにあんたは……!!」
こんなことを妹に言っても仕方ない。
わたしが今こういう生活をしているのは妹のせいではないし、なによりわたしは不幸なわけじゃない。
わかっているのに。
「……ごめん」
佳苗が顔を伏せて小さな声で言った。
謝る必要なんてない。
こっちこそごめん。
一瞬出かかった謝罪の言葉は意地の悪い言葉に変換されて口から出ていく。
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