ソング・ツインズ
当日
「いただきます!」
みんなでそろって手を合わせて並べられた野菜炒めに箸を伸ばす。
特別豪勢な料理じゃない。
だけど施設の先生やお姉さんお兄さんが毎日手作りをしてくれる。
近くで野菜を育ててくれている人が、形が悪いからともってきてくれたものを毎回上手に使っている。
小皿に取り分けられた野菜炒めを見ていると、放課後の光景が脳裏に蘇ってきた。
疲れた顔のお母さんと、お惣菜の袋。
それを見て無邪気に喜ぶ佳苗の姿。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
隣に座っていた若菜ちゃんがわたしを見上げている。
「ううん。なんでもない」
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