ソング・ツインズ
わたしはグッと拳を握り締めて、若菜ちゃんに向けて微笑んだ。
「ありがとう。楽しみにしていてね」

☆☆☆

いつもより2時間早く登校すると、すでに入り口のアーチが出来上がっていた。
美術部が作った《歌姫中学文化祭》というアーチをくぐって中に入ると、左右に屋台の骨組みが出来上がってきていた。
その列は昇降口の手前まで続いている。
2年A組のたこ焼き屋はちょうど中間あたりにあるから、足を止めてもらい安そうだ。
学校の方針によってクラスや部の物推し内容がかぶらないようになっているから、たこ焼きを勝ち取った2年A組はまわりから羨ましがられていた。
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