ソング・ツインズ
「喉、治っているんだよね?」
どうしてそれを?
そう思って佳苗を見つめる。
「私たち双子だもん。ちゃんとわかってるよ」
「でも……」
心の中まで見透かされたようで恥ずかしくて視線をそらす。
佳苗には今朝からずっとバレていたのかもしれない。
「それに、ボーカルがひとりだけだなんて、誰も決めてないよ?」
ね?
と、佳苗がメンバーを振り返る。
メンバーが頷き、微笑みを向けてくる。
「いいの? わたしが歌っても」
「当たり前じゃん。誰よりも練習してきたのはサナでしょ」
「この曲はみんなのものだよ。歌っちゃダメなんて思わない」
「双子の歌声が重なるところ、私聞いてみたいんだよね」
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