ソング・ツインズ
会場の熱気とメンバーの熱気、それにライトの熱のせいかもしれない。
佳苗に促されてマイクの前に立ち、なにか言わなきゃと気持ちが焦る。
「あ、サナです」
少ししゃべってだけなのにマイクがハウリングを起こす。
まるでお前じゃないと否定するように。
キーンという深い音に会場の大半の人たちが顔をしかめた。
それはわたしに向けられたものじゃないのに、そんな気になってしまう。
慌てて曲名を口にする。
早くこの場から立ち去りたかった。
ステージから下りようとしたわたしの手首を、佳苗が掴んで引き留めた。
振り払うこともできずに振り返る。
「この曲は私たちふたりで歌います」
「え……?」
佳苗に促されてマイクの前に立ち、なにか言わなきゃと気持ちが焦る。
「あ、サナです」
少ししゃべってだけなのにマイクがハウリングを起こす。
まるでお前じゃないと否定するように。
キーンという深い音に会場の大半の人たちが顔をしかめた。
それはわたしに向けられたものじゃないのに、そんな気になってしまう。
慌てて曲名を口にする。
早くこの場から立ち去りたかった。
ステージから下りようとしたわたしの手首を、佳苗が掴んで引き留めた。
振り払うこともできずに振り返る。
「この曲は私たちふたりで歌います」
「え……?」