桜花転生奇譚
扉から中に入ってすぐの部屋は、机があって、私の方を見るように椅子に座っているのは、ガタイのいい男性。パッと見は、怖い。
……ひかりちゃん、本当に隊長は優しい人なの……?助けて、ひかりちゃん。
拠点の敷地内に入る前のひかりちゃんの言葉を思い出す。
男性は机の上に肘を置き、私を見つめていた。
「……父さん、顔が怖い。初対面の人に向ける表情じゃない」
男性を見て、秀斗さんはため息をついてから指摘を入れる。
「……そうか?それは、すまなかった。俺は、一宮猛(たける)。祓魔師隊隊長で、秀斗の父親だ」
ガタイのいい男性――猛さんは、今度は微笑んでから自己紹介をした。
「秀斗、外で待っていなさい」
猛さんが秀斗さんに向かって声をかけると、秀斗さんは「分かりました」と会釈をして、建物の外へと出ていく。引き戸が閉まる音がした。
「……ひかりから、簡単にだが話は聞いている。名前は?」
「……えっと……末良、優月……です」
「そうか、優月か……まずは、怖がらせているようですまない。この顔つき故、良く怖がられるのだ」
シュン、と猛さんは落ち込むような仕草を見せる。見た目とのギャップに、私は驚いてしまった。
……ひかりちゃん、本当に隊長は優しい人なの……?助けて、ひかりちゃん。
拠点の敷地内に入る前のひかりちゃんの言葉を思い出す。
男性は机の上に肘を置き、私を見つめていた。
「……父さん、顔が怖い。初対面の人に向ける表情じゃない」
男性を見て、秀斗さんはため息をついてから指摘を入れる。
「……そうか?それは、すまなかった。俺は、一宮猛(たける)。祓魔師隊隊長で、秀斗の父親だ」
ガタイのいい男性――猛さんは、今度は微笑んでから自己紹介をした。
「秀斗、外で待っていなさい」
猛さんが秀斗さんに向かって声をかけると、秀斗さんは「分かりました」と会釈をして、建物の外へと出ていく。引き戸が閉まる音がした。
「……ひかりから、簡単にだが話は聞いている。名前は?」
「……えっと……末良、優月……です」
「そうか、優月か……まずは、怖がらせているようですまない。この顔つき故、良く怖がられるのだ」
シュン、と猛さんは落ち込むような仕草を見せる。見た目とのギャップに、私は驚いてしまった。