桜花転生奇譚

祓魔師の試験




私がこの屋敷で住み始めて、数か月。祓魔師の試験があるまで、残り1か月となった。

玲さんと蒼さんの指導のもと、少しずつ剣と魔術の扱いに慣れてきたところだ。

今日も道場で玲さんと一緒に稽古をしていた私は、ごろん、と誰もいない道場の片隅で横になる。

私が横になったのは、西日がよく当たる場所。ちょうど西日が当たって、温かい。

「……疲れた……」

走ったり、筋トレをしたり、素振りをしたり、手合わせをしたり。

1日中動き続けていたから、疲れた。まぁ、稽古が始まった当初と比べたらマシにはなったけど……。

最初は、筋肉痛がすごかった。痛みで動けないか心配になるくらいには。

道場の扉が開く音がして、私は体を起こす。道場の入り口にいたのは、隊服に身を包んだひかりちゃんだった。

ひかりちゃんの腰には、白を基調とした刀がある。

転生後、ひかりちゃんと再会した時にひかりちゃんが着ていた服は隊服で、ひかりちゃんの持っている刀は九条家に代々伝わる家宝の刀らしい。

そして、ひかりちゃんは、暗くなってから日付が変わるまでの夜番と、日付が変わってから朝になるまでの深夜番の2つの勤務をメインで入っているらしい。

ひかりちゃんは夜型だからか、夜番か深夜番の方が自分に合ってるそうだ。
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