桜花転生奇譚
「ひかりちゃん、どう?私の隊服!」
新しい隊服をもらった、翌日。今日から、私は本格的に祓魔師としての活動を始める。しばらくは、誰かについて仕事を教えてもらうんだ。あとは、戦闘のサポート。
茶の間にいた、久しぶりに日勤だというひかりちゃんに、私は朝から腕を通した隊服をくるりと回って見せてみる。
水色の着物に、膝丈の紺色の袴に、ピンクの羽織。ひかりちゃんの隊服のように、着物、袴、羽織の裾には桜の模様(着物と袴はピンク色、羽織は白色)があしらわれていて、背中には祓魔師隊の紋章がある。
とても可愛いデザインの隊服だ。私のお気に入りの服の1つになった。
腰には、猛さんから……いや、隊長からもらった刀を差した。
「いいね」
ひかりちゃんから返ってきたのは、その一言だけだった。もう少し褒めて欲しいという気持ちはあったけど、否定されなかっただけ良しとしよう。
ひかりちゃんは、否定なんてする子じゃないけどね。
「あっ、優月ちゃん!新しい隊服?可愛い~!」
ちょうど茶の間に入ってきた伊織さんが、私に近づくと目を輝かせながらそう言った。
「ありがとうございます」
「優月ちゃん。もう祓魔師の隊員なんだから、敬語じゃなくてもいいんだよ!祓魔師隊は、家族も同然なんだから!」