桜花転生奇譚
ひかりちゃんは、出しっぱなしだった魔石を巾着に入れ始める。入れ終えた巾着を、懐に入れた。
「九条さん、末良さん。魔石、ありがとうございました。これで、母が良くなるといいのですが……早く帰って、飲ませてみます」
私にぺこりと頭を下げた結衣さんは、足早に薬屋を出ていく。私とひかりちゃんも、薬屋を出ると拠点に戻るべく歩いた。
森に入ったタイミングで、ひかりちゃんは話し出す。
「さっき、研究所でさ……優月ちゃん、毛むくじゃらの怪異を倒して、結衣さんを助けたって言ったじゃん?原作では、毛むくじゃらの怪異に結衣さんは襲われて亡くなって、母親も怪異による病によって亡くなって、それを知った結衣さんの兄である赤松らいが悪に堕ちる。まぁ、原作では結衣さんの兄が悪役で黒幕なんだよね」
「……ということは、私たち……また原作を壊したってこと?」
「まぁ、そうなるね。それで……結衣さんが言っていた、みつるさんって人……原作でもファンブックでも出てこないんだよね」
ひかりちゃんの説明を聞いて、私の口から「……え?」と声が零れる。
「ファンブックに、赤松一家の名前が乗っていたんだよ。でも、みつるさんの名前はなかった」
ひかりちゃんの言葉に、私は何故か嫌な予感がした。
「九条さん、末良さん。魔石、ありがとうございました。これで、母が良くなるといいのですが……早く帰って、飲ませてみます」
私にぺこりと頭を下げた結衣さんは、足早に薬屋を出ていく。私とひかりちゃんも、薬屋を出ると拠点に戻るべく歩いた。
森に入ったタイミングで、ひかりちゃんは話し出す。
「さっき、研究所でさ……優月ちゃん、毛むくじゃらの怪異を倒して、結衣さんを助けたって言ったじゃん?原作では、毛むくじゃらの怪異に結衣さんは襲われて亡くなって、母親も怪異による病によって亡くなって、それを知った結衣さんの兄である赤松らいが悪に堕ちる。まぁ、原作では結衣さんの兄が悪役で黒幕なんだよね」
「……ということは、私たち……また原作を壊したってこと?」
「まぁ、そうなるね。それで……結衣さんが言っていた、みつるさんって人……原作でもファンブックでも出てこないんだよね」
ひかりちゃんの説明を聞いて、私の口から「……え?」と声が零れる。
「ファンブックに、赤松一家の名前が乗っていたんだよ。でも、みつるさんの名前はなかった」
ひかりちゃんの言葉に、私は何故か嫌な予感がした。