桜花転生奇譚
「蒼、無理はすんな!前みたいに、魔力の使いすぎで倒れんなよ!」

魔術を展開して怪異を倒す蒼さんに、怪異を斬ってから玲さんは蒼さんに向かって言う。

「分かってるって。もちも無理しないでね」

蒼さんと玲さんは、顔を見合わせると同時に頷いた。2人は、息を合わせて怪異を倒していく。

私も刀を構えると、近くにいた怪異を斬り倒していった。祓魔師になって、1年は経ったからか、怪異を倒すのに少しは慣れてしまった自分がいる。

ひかりちゃんも魔術を使って、怪異を倒していた。

しばらく無心になって怪異を倒していると、ようやく現れた怪異を倒し終わる。

「……よし、倒せたな」

玲さんはそう言って、鞘に抜き身の刀を収めると、刀を蒼さんに返した。蒼さんは、刀を受け取ると刀を腰に差す。

私もひかりちゃんにお礼を言ってから刀を返すと、ひかりちゃんは刀を受け取ると刀を鞘に収めた。

「……それにしても、今回は怪異が多かったね。珍しい……」

「そうだね。とりあえず、萌歌に報告しないと」

蒼さんの呟きにひかりちゃんがそう反応すると、蒼さんは少しだけムッとした表情を見せる。

……もしかして、蒼さんも呼び捨てで呼ばれたいんだろうな……。

「……ひーちゃん、そろそろ行こっか。2人の邪魔をしちゃ悪いし」

蒼さんの言葉に、ひかりちゃんは「うん」と頷くと2人は私たちに背を向けると並んで歩き出した。
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