腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
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 今日一日楽しすぎてあっという間だったなぁ。
 客室の広縁(ひろえん)にある椅子に座りながらそんなことを思う。
 それにしても、昼の喧騒が嘘のように静かだ。それがまた心を穏やかにしてくれる。
 奥松島の入り口にある岬に佇む隠れ家的な宿の客室からは松島湾の風景を眺められ、波の音が聞こえてくる。
 もうじき夕飯の時間なのだが、紫苑さんから聞いた話によると、料理長が自ら厳選した三陸の海の幸や地場産の食材がふんだんに使われているのだとか。楽しみすぎる。
 それだけではない。
 この部屋には露天風呂までついていて、好きな時に好きなだけ露天風呂を楽しめるのだ。
 まさに至れり尽くせりである。
 もちろんこの旅館を選んでくれたのは紫苑さんだ。
 彼と出会ってからというもの、今まで知らなかった世界を見させてもらっているので感謝してもしきれない。
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