腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
『やっと通じた。ねぇ、萌音、ネットニュース見た?』
芽衣が少し早口でそう聞いてくる。
「今起きたところで……見てないけど、なにかあったの?」
『そんなことだと思ったよ。今からURLを送るから至急見て』
「う、うん。分かった」
芽衣の口ぶりからこれはただ事ではないと察した私はすぐに芽衣から届いたメッセンジャーのURLをタップした。
「嘘……なに、これ……」
思わず、スマホを落としそうになる。
『萌音のお父さんの会社のことだよね? 大丈夫なの?』
芽衣の声がなぜか遠くに聞こえ、頭にまったく入ってこない。
【城崎製薬が現在開発中の一型糖尿病の細胞治療薬MMRD574には、様々な危険が孕んでいる。MMRD574には、海外の純度の低い粗悪な原液が使われており、安全性の面で疑問が残る。また城崎製薬には、治験データの改ざん疑惑もあり……】
そんな書き出しで始まったその記事には、でたらめなことばかり書いてある。
文字を辿っていくうちに、妙な冷や汗が沸き出してきた。
いったい誰がこんな酷いことを……。
『……ね、……萌音、聞こえてる?』
芽衣の声にハッと我に返った。
「うん、聞いてる。記事のことを教えてくれてありがとう。今から実家に行って話を聞いてくる」
『うん。それがいいよ。なにか困ったことがあったらいつでも連絡して。私はいつだって萌音の味方だから』
親友に励まされ心の内がじんわりと温かくなるのを感じながら、私は実家に向かう準備を始めた。
芽衣が少し早口でそう聞いてくる。
「今起きたところで……見てないけど、なにかあったの?」
『そんなことだと思ったよ。今からURLを送るから至急見て』
「う、うん。分かった」
芽衣の口ぶりからこれはただ事ではないと察した私はすぐに芽衣から届いたメッセンジャーのURLをタップした。
「嘘……なに、これ……」
思わず、スマホを落としそうになる。
『萌音のお父さんの会社のことだよね? 大丈夫なの?』
芽衣の声がなぜか遠くに聞こえ、頭にまったく入ってこない。
【城崎製薬が現在開発中の一型糖尿病の細胞治療薬MMRD574には、様々な危険が孕んでいる。MMRD574には、海外の純度の低い粗悪な原液が使われており、安全性の面で疑問が残る。また城崎製薬には、治験データの改ざん疑惑もあり……】
そんな書き出しで始まったその記事には、でたらめなことばかり書いてある。
文字を辿っていくうちに、妙な冷や汗が沸き出してきた。
いったい誰がこんな酷いことを……。
『……ね、……萌音、聞こえてる?』
芽衣の声にハッと我に返った。
「うん、聞いてる。記事のことを教えてくれてありがとう。今から実家に行って話を聞いてくる」
『うん。それがいいよ。なにか困ったことがあったらいつでも連絡して。私はいつだって萌音の味方だから』
親友に励まされ心の内がじんわりと温かくなるのを感じながら、私は実家に向かう準備を始めた。