腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
 これはまさに!
 夢にまで見たお姫様抱っこ解禁ではないか。
 だが、このままいったいどこに連れて行かれるのだろうか。
 コンビニ?
 いや、お風呂?
 でも、お風呂はさっき入ったばかりだ。
「あ、あの……紫苑さん? どこに行くんですか?」
「決まってるだろ、寝室」
 さらりとそう言って、紫苑さんが私を抱えたままスタスタと歩き出す。あっという間に彼の寝室へと連れていかれ、部屋の中央にあるキングサイズのベッドの上へと優しく下ろされた。
「今から恋愛指南の続きを始めようと思うけどいいか?」
「……はい。大丈夫です」
 ついにこの時がやってきたようだ。
 なぜか紫苑さんが真剣な顔つきで聞いてくるから、ちょっと緊張しだしてしまったではないか。
 お泊りの時はこのベッドで一緒に寝ているのだが、その時のやわらかな雰囲気とはなんか違う。雄雄さを感じるというかなんというか。
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