トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-
俺たちは肩を激しく上下させ、溢れる汗をそのままに、深く、長く頭を下げた

ステージの上に立っていたのは、確かに3人だった

けれど、俺たちの心のなかには、間違いなく4人の『黒騎士』がいた

鳴り止まない拍手のなかを、ステージ袖へと退場する

蒼依がスクラブで顔の汗をがしがしと拭いながら、どこか誇らしげに声を震わせた

「……あー! クソ、今のステージ、早く奏に見せたいっすね!」

その言葉に、優朔がいつも通りのぶっきらぼうな仕草で、だけど優しく小さく頷いた

俺も、堪えきれずに笑みがこぼれる

きっとあいつのことだ

病院のベッドの上で、小さなテレビの画面を食い入るように見つめているに違いない

そして、自分が出られない悔しさに、今頃歯を噛みしているはずだ

だったら、一秒でも早く病気に勝って、俺たちのところへ戻って来い

お前の帰るべき場所なら、これ以上ないくらいに、綺麗に空けたまま待っているからな
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