トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-
「まずは時系列を整理する」

「どこで会った」

「何時だった」

「何を話した」

「その時誰がいた」

私たちは静かに耳を傾ける。

「例えば」

優朔さんが言う。

「最初に会ったカフェ」

その言葉にみんなが顔を上げた。

確か奏くんは言っていた。

最初はホテルじゃなくカフェだったと。

「カフェなら監視カメラあるかもしれない」

陽貴くんが呟く。

「そうだな」

優朔さんが頷く。

「もし残ってれば」

「二人の様子が分かる」

蒼依くんも身を乗り出した。

「無理やり連れ込んだとかじゃないって証明になるかもしれないっすね」

「少なくとも状況証拠にはなる」

優朔さんが答える。

陽貴くんも少し考え込む。

「ホテルもあるかもしれないな」

「エントランス」

「フロント」

「エレベーター」

「防犯カメラ」

その言葉に部屋の空気が少し変わる。

絶望しかなかった場所に。

ようやく”やるべきこと”が見え始める。

「もちろん簡単じゃない」

優朔さんが現実的な声で言う。

「個人情報もあるし、簡単には開示されない」

「でも動かなきゃ何も始まらない」

誰も反論しなかった。

その通りだった。

ただ落ち込んでいても。

ただ記事を眺めていても。

状況は変わらない。

陽貴くんがゆっくり息を吐く。

そして顔を上げた。

リーダーの顔だった。

「奏を信じるなら」

静かな声。

「まずは俺たちが動こう」

「できること全部やる」

その言葉に。

優朔さんも。

蒼依くんも。

静かに頷いた。

まだ何も解決していない。

でも。

チームが一丸になったように感じた。
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