別れてくれない?浮気性彼氏くん。
◇本音 By乃慧

ギャクタイと隣合わせで

――ブーッ、ブーッ、起きてください、乃慧さん。


「うーん、うるさいっ…」


目覚まし兼AIが、私を起こす。


こんなときくらい寝させてよ!!と心の中で叫ぶ。


そんなことを思いながらも、起きないと、母と父が怒鳴り散らしてくるから。


実際に、机を投げられたことだってある。


児童相談所に訴えるぞ、と言いそうになった口を(つぐ)んだ記憶が根強く残っている。


これも一種の思い出なのかも?


やっぱり、本当に野蛮な親たちだ。


出身サバンナじゃないの?あの2人。


その回想をやめ、足元にあったお気に入りの花がらのスリッパに足を入れ、窓際に歩み寄る。


そして、リビングとは違う、薄い空色のレースカーテンを、音を立てないようにそーっと開く。


すると、眩しい朝日が、目を刺激した。


『目がぁ!目がぁぁぁ!』と発狂しかけた。


これはいつものことで、まだ叫んだことは1度もない。


でも毎朝、これのおかげで目が覚めているから、朝日には感謝しかないんだけどね。
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