お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 こんなことになるなんて、想像もしていなかった。感極まるような気持ちになり、心が解けていくのを感じた。

 でも、その一方で、突然すぎるこの展開に、心がついていけない自分もいた。彼の気持ちを疑うわけではない。それでも、胸の奥でまだ引っかかっているものがあるのだ。


「……すごく嬉しいけど、その――」


 はる君の瞳が、言い淀む私を見て、とても悲しそうに揺れた。

 その輝きに胸が罪悪感に軋んだが、今の私の本心だった。

 こんなふうに想ってもらえて、嬉しくないはずがない。苦しいくらい胸がいっぱいで……まだ、確信はできないが、きっと私は、今も彼のことが好きなんだと思う。

 それが今の彼に向けた〝恋〟なのか、それとも叶わなかった初恋に対する未練なのか、長い間抱えていた傷が癒えた一時的な高揚なのか……まだちゃんとわかっていないけれど、この上なく嬉しい。

 それでも、頷くことができなかった。

 六年前の出来事を、私はずっと引きずってきた。

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