お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 あらかじめ大道寺側からあった要望に沿った――清楚でありながら華やかさがあり、上品で、ブランドの世界観を体現できる人物――という人物はクリアしていて、コアチーム内でも了承を得ている。だが、ウエディング部門の統括責任者から戻った資料には真逆の、清楚で気品あるイメージではなく、健康的な色香と存在感を前面に出した女性像が示されたものが返って来て、どうしたらいいものかと、鶴岡さんと頭を悩ませていた。

 人気のあるモデルほどスケジュールが埋まるのが早く、そろそろ決定しておきたい。さらに言えば、すでにプレス向け告知日も決まりつつあり、これ以上キャスティングが遅れるのは避けたかった。

 それでも、鶴岡さんと話し合い、一度、ウエディング部門と直接話したほうがいいだろうとの判断で、今回のミーティングの場での報告は見送った。

 こうしてはる君が気にかけてくれたことは、とてもありがたい。


「なるほどね。わかった。ウエディング部門と顔を合わせるときは、俺にも声をかけてくれる? ちょっと気になる点がある」


 私の話を聞いたはる君は、冷静にそう提案するが、私は慌てて首を振った。


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