お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「あの、はる君――」
「体は、大丈夫?」


 と、とんだ痴女案件だ……! と思って、ガバッと上半身を起こしたら、はる君も同じタイミングで起き上がり、私の頬に手を寄せ気遣ってくる。


「へ?」
「みのり、昨日途中で、気を失うように寝ちゃったから。疲れてるところ……それもはじめてなのに、無理させてごめんね……」


 昨夜のベッドで熱く求め合った記憶が鮮明に蘇ってしまって顔から火が吹き出そうになるが……慌てて首を横に振る。


「む、無理なんてしてないよ、私が、その……お願いしたんだ、し……」


 言っていて卒倒しそうになるが、自制しようとしたはる君を誘ったのは、紛れもない私だ。
 だから、伝えなきゃ。はる君は、ずっと待ってくれている。


「はる君、私――」


 言いかけた、そのときだった。枕元の彼のスマートフォンが電子音を刻みながら震えた。反射的に私は口を閉じた。


「……陸か。ごめん、急ぎの案件だから、ちょって出てくるね」


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