お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
◇第七章 もうひとりのCEO
第七章 もうひとりのCEO



 ――というわけで、二週間後の七月上旬。

 シンガポール行きの機内で、私は窓の外に広がる雲海をぼんやりと眺めていた。
 隣の席では、鶴岡さんがタブレットを操作しながら今回のスケジュールを確認している。


「向坂、到着したらそのまま会場の下見に向かうから、機内で眠っておいた方がいいよ」

「ありがとうございます」


 気遣うように言われて、私は頷く。明日のスケジュール確認をしてから、言われた通り仮眠を取ることにした。


 二週間前に鶴岡さんから届いたメッセージは、このシンガポール行きを知らせる連絡だった。


【ブライダルイベントの下準備と現地確認のため、シンガポール出張が決まった。日程は添付のデーターに入ってるから、確認よろしく――】


 そんな突然の指示メール。

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