お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
『ホテル事業のCEOが、ご婚約者様と当社のイベントに参加くださいました』という一文まで添えられている。

 はる君のこと、把握されていたの……!? それに、撮影は手元だけだって聞いていたのに、なんで……!?
 こんな写真を撮られていたなんて思わなかった。
 だから、ネットニュースに載っていた写真が自分たちだなんて、まったく気づかなかったのだ。ただでさえ私は普段ドレスなんて着ないし、ニュースで使われていた写真は、これよりずっと画質が粗く切り取られていた。まさか、あの写真の女性が自分だなんて思うはずもない。

 混乱して言葉を失う私を見て、はる君は私が淹れたコーヒーをひと口飲んでから、静かに口を開いた。


「――実は、デートから数日後、クルーズ側の広報担当から連絡をもらったんだ」


 その声には、どこか困ったような響きが滲んでいた。

 はる君の話だと、本来は手元だけの撮影という約束だったが、あまりにも絵になる美しいカップルだということで、撮影スタッフが咄嗟に撮影したうちの一枚だったのだという。

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