お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 私の目尻に残った涙をペロッと舐めとったはる君は、蕩けるように笑ったあと、再び息が止まるほどキツく抱きしめてくれたのだった。

 私……いったい何を勘違いしちゃったの……?





 そして十分後――
 はる君の導きで、大道寺グループのとある公式ホームページを目にした私は、叫ばずにはいられなかった。


「この写真、あのときのだったの……!?」


 頬がじわじわと熱くなり、スマートフォンを持つ手が震える。

 表示されていたのは、二週間前に私たちが訪れたクルーズ船の公式ページだった。
 イベント紹介のページには、ランタンの放流イベントで撮影された写真がいくつも掲載されている。
 ランタンに願いを書き込む人々や、デッキで楽しそうに過ごすゲストたち。ほとんどの写真は顔が映らないよう配慮されていたが……なぜか、私たちだけは違った。

 ……ランタンを抱えたはる君が、ドレス姿の私の腰を引き寄せ、蕩けるように優しく微笑んでいる姿が映っている。ネットニュースに掲載されていた、あの写真だ。

 しかも写真の横には、
< 281 / 339 >

この作品をシェア

pagetop