お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「……俺が結婚したいと思ってる相手は、昔も今も、みのりだけだよ。それがたとえ模擬挙式だとしても、気持ちは変わらない」


 そっと振り返るように、彼は模擬挙式のモデルを引き受けるまでの経緯を教えてれくれた。

 はる君の話は、想像もしていなかったことだった。

 シンガポールで、陸君が『この件、いったん俺に預けてもらってもいい?』と言ったあと、その話を受けたのは、はる君だったらしい。


『宣伝のために、兄さんがみのりちゃんとやるのが一番いいと思うんだ~、兄さんから声をかければみのりちゃんも、乗り気になるかもしれないし? ふたりなら衣装の調整も最小限で済みそうだし?』


 はじめは、こんなふうに軽い調子で提案されたのだと言う。

 責任感の強いはる君は自社イベントであるため、協力すべきかととても悩んだそうだが、人前に出ることは得意ではないため断りを入れたそうだ。
 
 だけど――


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