お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 あれって、そう言うことだったんだ……

 しかし引き受けたのは良いが、私を誘うことにとても悩んだとも言っていた。
 なぜならばシンガポールに出張中の私に電話したとき、私が自らがモデル役を務めるという提案に、とても抵抗を示している状態だったからだ。


『大勢の人前に立つのなんて、なおさら気が引けちゃって……』


 陸君の提案を断った理由を聞かれたとき、そんなことを言ってしまったっけ……

 そこで、はる君は、自分との模擬挙式を、私に少しでも前向きな気持ちで考えてほしくて、デートを提案してくれたようだ。

 わかってはいたけれど……観劇もサロンもクルーズも全部。私が少しでも前向きな気持ちになって楽しめるようにって、思ってくれたんだ。

 ちょっとだけ下心があったことに思わず目を瞬いたが、その根本的な理由が、私と一緒にバージンロードを歩きたいがためだと思うと、なおさら強く心が動かされた。

 そして、本来なら、そのクルーズ船での夜に、モデルの件を話すつもりだったそうだ。

 ……それを聞いて、ハッとした。

 その話が出来なかったのって、私が気持ちを伝えたからでは……?

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