お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 思い至って、慌てて謝罪すると、はる君はそんなことないと言ってくれたが、

 結局、クルーズ船で思いが通じ合ったあとは、エントランスからベッドになだれ込んでしまい、下船直前まで部屋を出ることすら叶わなかった。

 その後もお互いどうにか時間を作って会ったものの、私はブライダルイベントの準備で連日遅くまで残業が続き、彼は彼で分刻みのスケジュールをこなす日々。顔を合わせられたのは出張までの二週間のうち二回ほどだった。
 一度はホテルのラウンジでの短いディナーで、もう一度は、彼のマンション。後者に限っては、短い時間内で募る寂しさを埋めるようにベッドへなだれ込んでしまい、翌朝の仕事に響く前に帰宅した。

 ……まあ、要するに、落ち着いて話せる状況ではなかったのである。

 そんなわけで、きちんと向き合って話せるタイミングを窺っているうちに、海外出張まで舞い込んでしまい、結局、今日まで持ち越してしまったらしい。

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