お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 鶴岡さんは、企画の流れを思い起こしながら口にする。

 大道寺側から起用するモデルには、提携ドレスブランドの新作を着用させたいという意向がある。
 水中ウエディングのような演出も検討には上がったものの、ドレスの魅力を的確に打ち出す必要があるため、今回はオーソドックスな模擬挙式での展開に落ち着いたようだ。

 私はその方針に沿って、現在モデルの選定を進めている。コアチーム内での役割分担として、モデルの起用はプロモーションの要になるため、この案件では私がその選定キャスティング窓口を任されている。


「モデルの選定候補のほうは、だいたい出ているんだよな」


 チャペル内の動線を確認していると、鶴岡さんがふいに尋ねてくる。私は、作成中のリストを思い起こしながら頷いた。


「はい、候補はだいたい揃っています。午前中のミーティングでもこの方向で問題ないとのことでしたので、あとはウエディング部門の責任者に確認をいただいてから進める形になると思います」


< 92 / 339 >

この作品をシェア

pagetop