廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 なにせ、ライラ自身が生ける証拠なのだから間違いない。
 ライラは今年で五才になったわけだが、あの伯爵家にいい思い出など皆無だ。
 ちなみに伯爵の狙いは公爵家の名前を好き勝手に使うことだったらしい。
 アルフレッドが不在なのをいいことに、ウィンター公爵家と共同で事業をすると勝手に喧伝したり、自分たちが経営に関わっている商会で公爵家愛用と謳った商品を売り出したりとやりたい放題であったようだ。
 その件についてはすでに粗方片がついて、伯爵家が大きな代償を払ったらしいが、ライラは詳しく教えてもらえなかった。
 とまあ、こういった理由でリサは伯爵家のことを『とんでもない家』と評したのである。
 フレデリカはライラを人質に取られてしまい、アルフレッドに『伯爵家で良くしてもらっているから、どうかあなたは心配なさらないで』というような内容の手紙を書いていた。
 そのためアルフレッドと公爵家の使用人たちは気付くのが遅れてしまったのだという。
「……わたしたち使用人がもっと早くに気付いていたら、お嬢様も苦労なんてなさらなかったでしょうに……」
「しょんなことないよぉ、リサ、なかにゃいで……?」
「ああっ! お嬢様! なんてかわいくて優しくてかわいいいんでしょうか!!」
「むぎゅ」
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