廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 だってライラの母フレデリカは、〝離れ〟とは名ばかりの掘っ立て小屋に追いやられ、体を壊して帰らぬ人になってしまったのだ。
 その挙げ句、愛する人との子供は虐げられてぼろ切れのようになっていたのだから目も当てられない状況であった。
(ロマンスの王道でいけば、ここは私が動くことできっと溺愛展開に……!)
 ライラは前向きだった。
 というよりは、前世の記憶のせいで今もまだ現実味がないというか、まるで夢の中にいるような気分だったからかもしれない。
 すっかりメイドたちの間では好奇心旺盛なおませさんでなんともかわいいことだと評判になっていることを、ライラはまだ知らない。
 気合いを入れてちょこちょこ走り回るライラ。
 今日もメイドたちは、そんな幼女の姿を見て悶える。
「はあ~本当にうちのお嬢様最高にかわいい~!」
「本当~!」

 ◇
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