廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
(ダメって言われたらどうしよう~~~~)
 こんなにかわいいのに!
 こんなに! かわいいのに!!
 必死な様子でアルバーノを見上げるライラだが、その様子がすでに小動物のようで目の前にいるベテラン執事の心を射貫いているなどまるで気付いていない。
「勿論ですとも。幸いにして暴れる子猫でもないようでございますし、一度健康状態だけ当家の獣医師に確認させましょう。お嬢様の猫とわかるよう首輪代わりのリボンなどもご用意いたしましょうか。後ほどお色を選べるようお持ちいたします」
「ほんと? ありあと……! ねこちゃん、よかったねえ……!」
「にゃん?」
 後に執事アルバーノはこう語る。
 やはり当主の執事の座を蹴ってでもお嬢様について良かった、あの仏頂面の坊っちゃ……じゃなかった、公爵閣下にお仕えするよりもずっと心の潤いが続くんだもの、と。



 子猫はシトロンと名付けられた。
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